五郎八のエコロジー住宅講座

婦人ひめじ 2001年4月号

住宅と脳卒中も関係
現在、日本では脳卒中で亡くなられる数は年間、約1万3000人と言われています。
この数は、交通事故で亡くなられた数が約9000人であることからしても、いかに多いか推察できます。
一年の内でも冬場の発生が最も多く、その原因のひとつに各部屋の温度差があげられます。
暖かい部屋などから冷え切ったトイレや浴室・廊下への移動の際、
血圧の著しい変動が生じ血管が耐えられなくなってしまうものです。
これは身体にとって、いちばん良くないことで高齢者の人にとっては、とてもつらい環境であります。

温度変化の少ない住宅
日本においては、エアコンによる冷暖房が一般的でありますが、これは粉塵を巻き上げたり、
小さく仕切られた部屋を個別に集中的に冷暖房することで外気との温度差により結露を発生させる原因となってしまいます。
この結露が発生することにより、アレルギーの原因となるカビやダニを繁殖させてしまいます。
また、木材腐朽菌やシロアリを繁殖させているのも、結露による水分が引き起こしているのです。
それを解決するには、日本で昔から行われていた建築、
それとヨーロッパで古くから行われていた建築をミックスした住宅であろうと思います。
すなわち、「夏涼しく、冬暖かい」住宅ということになります。
自然エネルギー「太陽熱・風力・水力・地熱」の利用がこれから日本における住環境づくりのテーマです。
 

婦人ひめじ 2001年5月号

予防住宅とはなにか
近年、メディアでもメーカーのコピーでも盛んに使われている言葉に「健康」というのがある。
「健康鍋」・「健康布団」・「健康食品」等々の後に「健康住宅」である。
実体性が無い抽象的な言葉である。

雰囲気は伝わってくるので、品質を売る上でキャッチコピーとして使われやすいのであるが、
これではまったく消費者が翻弄されるばかりである。
特にメーカーが作り出す商品・製品は少しだけの良いところでも最大に引き伸ばしたイメージを作り上げ、
莫大な金額をかけ、TVやDMでコマーシャルを行う。

これではメーカーサイドの情報が一方通行で流れるだけで、消費者が欲しがっている本物の情報は流れてこない。
つまり、負の部分を隠蔽しているのである。

情報革命といわれるインターネットの出現により、情報の相互通行が可能になってきた。
これからは、情報を開示しながらお互いが納得する形で高品質製品を正医者の元へ送らなければならない。
つまり、いつでも情報を開示できる「本物」でなければならない。

私は、このようなことから「健康」という言葉の使われ方に対して疑問を持っていたので使っていない。
私の住まいに対する考え方の理論は、予防住宅なのである。

例えば、こんな建材を使うと化学物質の暴露を受け、いろんな病気の原因となる可能性がある。
こんな工法だったら壁内結露を起こし土台・柱・筋交いが木材腐朽菌に侵され住宅の耐用年数が20年位しかない。
こんな基礎の工法だったら、各室内の床が冷え各室内の温度ムラが起き、高齢者にとってダメージが大きくなる。
こんな薬剤を使うと、健康被害を起こす可能性がある。
などなど、いろんなケースを想定した上での、予防的思考住宅なのである。
そしてこれが「地熱住宅五郎八の家」の考え方である。
 

婦人ひめじ  2001年6月号

21世紀に向けての住宅の価値の考え方
住宅を建てる方は、住宅が完成・入居するまでの値段をほとんどの人が考えるが、これは間違いなのである。
実は、住宅は入居してからお金がかかるのである。
毎日生活すると、電気・ガスを消費する。
また、工法が悪ければ室内結露を引き起こし、20年位で住宅にとって心臓部ともいえる、
土台・柱・筋交い等を取り替えなければならない。
床下の湿度によっては、床下の防湿対策を行わなければならない。
このような問題が発生すると、莫大なお金が必要となる。
つまり、建築費に相当する位になるであろう。

住宅はまさに生き物である。
生きるものは必ず死んでゆくので、住宅も屋方は解体・廃棄されるときが来る。
このとき、さらに廃棄処理にお金がかかる。
だから住宅は、完成入居してから解体されるまでのことを考えて創らなければならないのである。
建築時、当初に約2割程度の予算を出すことにより、それは解決できるのである。
それが「地熱住宅五郎八の家」なのだ。
 

婦人ひめじ 2001年7月号

21世紀に向けてのエコメッセージ建築物 その1
近年の建物で、大きな問題になっていることが二つある。
ひとつは「シックハウス症候群」と呼ばれている「化学物質過敏症」の問題である。
今、これが大きな社会問題としてクローズアップされてきている。
この問題は主として住宅室内環境で起こっているが、実は建築物全体の問題である。

例えば、保育園・幼稚園・学校などの教育機関。
それから、診療所・病院などの医療機関。
また、特別養護老人ホームのような老人介護機関。
あるいは公共施設機関等、多方面に於いて今後大きな問題に発展していくことが十分考えられる。

次にもうひとつの問題であるが、日本列島は海洋に囲まれていて、高温多湿の気候なので床を高く上げ、
建具を多く取り付け、高い温度と高い湿度を早く建物の外へ抜くために解放型にしてきた。
ところがこの工法では冬の室内温度が著しく低下する。
そして何よりも危険なことは、各部屋によって温度差が生じることである。

この各部屋の温度差によって、脳血管障害・心血管障害が起こりやすくなってくる。
交通事故によって一年間死亡される方が約9000人前後であるのに対して、
室内において脳血管障害や心疾患障害で亡くなられる方は、一年間に約1万5000人にも達している。

このように、上記の二つの問題は日本の林業・産業廃棄物・医療・教育・エネルギー・そして環境など各問題に関わってくる。
ここに提案する「エコメセージ建築物」は、これらの問題を解決できるメッセージを数多く織り込んである。
是非、一度採用し、体感してくださることを心から願うものである。
 

婦人ひめじ  2001年8月号

21世紀に向けてのエコメセージ建築物 その2
地球規模で環境問題が論議されることが多くなってきた今日、私たちの身の回りについてはどうでしょうか?
食べ物など直接口に入れるものについては、つい見過ごしがちになっているのではないでしょうか?

最近、住宅が人間を病気にすることがあるらしいという事実が少しずつ明らかになってきました。
とはいえ、大多数の人々は、まだその実態を知りません。
このことは、すべての人に関係あります。
新築住宅への転居やリフォームは、誰でも一生に何度かは経験するでしょう。
自宅は大丈夫でも、勤め先の建物で被害に遭うかも知れません。
また、隣近所で被害に遭う場合もあります。
したがって、あらかじめ情報を持ち、いつでも対応できるようにしておく必要があるわけです。

自分と家族の安全な暮らしは、自分たちで守るしかありません。
人生の中で一番大きな買い物であり、また一生のうち最も過ごす時間が長い住宅について、
もっと知っておく必要があるのではないでしょうか。
 

婦人ひめじ  2001年9月号

室内汚染について
私たちの健康を左右するのは、身体の状態と細胞やウイルスなどの微生物、そして環境です。
この3つのうち、毎日ほとんど変化しないものが住環境です。
気密性の高い家屋と冷暖房による空調で温度・湿度があまり変化しないように調整され、
それが快適であると多くの人々は考えてきました。
もし、その閉じられた空間が有害物質で満たされていたなら、私たちは当然大きな影響を受けてしまいます。
私たちの周りには、こんな有害な物質が存在します。
 
1. 合板に使われる接着剤の中に含まれるホルムアルデヒド
2. 合板や壁の塗料に使われるトルエンやキシレンなどの有機化合物
3. 木材の防虫剤フェニトロチオン
4. 木材の防腐剤CCAA
5. 畳に使われる、防虫剤・防カビ剤・防ダニ剤・着色剤のマラカイトグリーン
6. ビニールクロスに使われる、防カビ剤・防炎剤・可塑剤
7. 床下に使われるシロアリ駆除剤・木材防腐剤

婦人ひめじ 2001年10月号

充満する化学物質 その1

●増加し続ける化学物質
合成化学品の生産は本当に恐ろしい。
アメリカ合衆国で1960年までは約10万種類だった合成化学物質の量が、
1980年までに全世界で400万種の新しい化学物質が記録され、毎年約1万種類が増加。
8万種類が一般に使用されるようになった。

●化学物質は安全か
今わかっていることは、「有害な影響は何年も現れない」と言うこと。
「アスベスト汚染」も危険性が分かっていても肺ガンが発生するのは20年後・・・。
さらに合成洗剤・合成塗料など、どんな化学物質が使われているか知ろうとすると、「企業秘密」の名の元にハネつけられます。

●毒性
化学物質には、直接的な毒性の他に、「発ガン性」「催奇形性」「遺伝毒性」のおそれがあります。
さらに「アレルギー毒性」「化学物質過敏症」、神経・行動を狂わせる「神経毒性」「行動毒性」なども、
超微量の化学物質で引き起こされるのです。
また、ホルモン系を乱す恐ろしい作用の「環境ホルモン」も、つい最近判明しました。
消費者としては、製品が売られているから安全と考えるべきではありません。
新しい物質については、用心と疑いを持って取り扱うべきでなのです。
 

婦人ひめじ2001年11月号

充満する化学物質 その2

●現在使われている住宅建材
板を張り合わせる接着剤に、発ガン性物質ホルムアルデヒド(喘息・アトピーなどを悪化させる)は、
最強の室内汚染物質で、新建材によく使われています(床材・壁材・壁紙・合板・断熱材・接着剤など)。
日本の子供の40%はなんらかのアレルギーに悩まされています。
室内のホルムアルデヒドが16ppb未満の家庭では16%が喘息なのに対して、
40ppb以上の家庭では43%の子供が喘息の悪影響があるのは歴然です。

●簡単な対処法 「どうすれば?」
合板はF1、ボードはEOを指定しましょう。
F1 : ホルムアルデヒド濃度が低い合板です。
EO : 安全性の高いフェノール樹脂を使っています。その他にも接着剤を使わないものもあります。

●簡単な対処法 「建ててしまった、どうしよう?」
頻繁な換気が必要です。
室温が上がると、接着剤などからホルムアルデヒドをはじめ、有機揮発物質の揮発が激なります。
部屋を締め切り室温を36℃〜40℃にし、ホルムアルデヒドの揮発を促進し、その直後に窓を開け放ちましょう。
有害物質を追い出す方法(ベイクアウト方法)もありますが、まだ未知な部分も多いです。
 

婦人ひめじ 2001年12月号

五郎八が語る「水」について
水は生き物の生命にとって、一番大切なことは皆さんご承知の通りだと思います。
この水が今、壊れています。

昔は天然水を生活水として利用していました。
この天然水(井戸水・山水・河川水・湧水等)には、たくさんのミネラルが含まれており、
人間・生物の生体エネルギーをつくっていました。

生命エネルギーが高まると、免疫が上がりアトピーとかアレルギーになりにくいのです。
ところが、いま現在の水は日本中ほとんどが上水道になってきました。
この上水道の水源は、川や湖を水源としていますので、雑菌が入ってきます。

そこで、この雑菌を除去するために使われているのが塩素なのです。
この塩素を入れることにより、トリハロメタンも発生します。
トリハロメタンには、発ガン性が指摘されています。
塩素を長く摂取していますと、発ガン性があり、
また、腸内バクテリアやミネラルが壊されるので、生体エネルギーも上がりません。

今、台所に浄水器を取り付ける家庭が増えてきました。
ところが、これだけでは十分ではありません。
なぜかと言いますと、塩素などは皮膚からも体内に入るので、皮膚接触する水も浄水でなくてはいけません。
すなわち、家全体の水を浄水にすれば、このような問題はないのです。

そこで私は「五郎八の家」が取り付けている浄水器は、水道の引き込みメーターのうしろに取り付けてあります。
これで家全体の水が安心して使用できます。
さらに水道の配管は、ほとんどが塩化ビニール製のパイプが使用されていますが、
これも石油製品でつくられており、何らかの化学物質を溶出することが考えられます。
給水用の配管にステンレス管を使用することにより、予防住宅としての対応がさらに増します。



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