Cafe 568 : 五郎八が思ったこと、感じたことを綴る 地熱住宅・五郎八の家
アラブ紀行E アラブの衣装


カンドゥーラ(kandura):男性の正装スタイル

アラブ諸国の気候風土に最も適した装束で、ほとんど白い布一枚を縫い合わせた簡素なもの。
外見からすると暑苦しく見えるが、実際に羽織ってみると意外にも涼しいのである。
日中の暑さや夜間の気温低下、それと砂漠から吹き荒れる砂塵から身を守るのにも役立っているようだ。

頭にかぶるもの
アラブ首長国連邦は、白い2メートルくらいの布を三角に折りたたみ頭に乗せ、
その上から黒いロープ状のものを二重にして布が落ちるのを抑える。
この黒いロープ状のものは、元々ラクダの膝宛に使用していたものを、
ラクダが移動するときに保管場所で頭に乗せたようだ。

スタイルは、左側の垂れ下がった布を黒い輪に巻き込ませるスタイルと、
垂れ下がった左側の布をそのままあたまの上に載せるスタイル。

オマーンでは、つばのない円形の帽子を頭にかぶるスタイル、それと房つきの布を頭に巻き込むスタイル。
フィジャラでは、ドバイと似ているが黒い輪は載せない。
色とりどりの布を巧みに頭に巻きつけ、いろんな形態を作って面白い。
私も2種類はマスターしたので、今度モーガンクラブにはこのスタイルで参加をしたいと考えている。
 

アバヤ(Abaya):女性の正装スタイル

この衣装が男性と決定的に違うのは、ほとんど肌と髪を見せないように身体を包み込むことである。
これは男性を誘惑する部分を見せないようにするためだそうだが、
その箇所とは、足元・腕・首元・顔・髪の毛などであり、
外部から見ると黒装束に包み込まれたまったくの謎に満ちており、我々から見ると不可解な衣装である。

この衣装も男性同様に暑さから身を守る服装であるが、
現代においては夏のエアコンから身を守るにも随分役立っているようだ。
しかし、宗教的な意味が色濃く残る世界でも珍しいスタイルである。
黒い布で目だけを出す以外に鼻と口を隠すいわばフェイスマスクのような道具で顔を隠している。
それに顔を黒い布ですべて覆い、外からはまったく見えないようにしている。

ところで、コンチネンタルホテルのレストランでこの衣装を着た女性が食事を取っていたが、
どのようにして食べるのか非常に興味があったのでよく観察していたら、
いきなり口元に垂れ下がっている黒い布を左手でめくり、素早くパンを口に運んだのである。
素早い動きに感動したのと、逆に見てはいけないものを見てしまったような不思議な感覚であった。

目だけを出しているスタイルは非常に神秘的で魅力があるが、
食事をするときに布をめくる姿には幻滅さえ覚えたのである。
黒い頭巾で顔を隠したアラブの女性は美人が多く、特に「目力」がある。
これは欧米人の瞳は色が着いているが、アラビック人は瞳が黒く、しかも彫が深く目だけしか出していないので、
アイコンタクトをよく取っており、目に力があるのだと感じた。



2010年4月1日記

エコロジー建築家 矢上五郎八

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