Cafe 568 : 五郎八が思ったこと、感じたことを綴る 地熱住宅・五郎八の家
アラブ紀行C スーク


アラブ諸国には「スーク」と呼ばれる市場が存在している。

オマーン王国のマスカットにある MATRAB SOUQ は、海岸沿いに入り口があり、路は狭く山が接近、
おまけに路がのぼりの傾斜になっていて、複雑に入り込んだ市場である。

路地にはアーケードが掛けてあり、太陽の直射日光を避けてある。

この市場には布製品や銅製品の食器、お土産や玩具、
香辛料など日用に必要な雑貨が売られていて、地元の住人も買い物に来ている。

ここのある古物店で面白いものを見つけた。
それは「琥珀」(こはく)である。
8年前に中国・上海の骨董屋で琥珀の如意棒を見つけ35万円で購入したが、
こんなにも大きく透明度がある琥珀に目を奪われ衝動買いをした。

さて、ここで値段の交渉がとても面白く、最初に店側がから提示された値段は715ドルだったので、
こちら側の値段を400ドルに下げるように電卓で交渉した。
しかし彼等の値段提示は625ドルである。

このとき既にもう一人の人物が商品を紙に包み込み袋に入れ、私に渡したのである。
さらに電卓を使いながら交渉を数回繰り返していくうちに525ドルで交渉が成立したので、
いざ支払をしようとしたが、手持ちのドル紙幣とディラハム紙幣合計しても450ドルしかないので諦めかけていたら、
彼らが突然何を思ったのか、それで良いと言い出し琥珀を手にして持ち帰ったのである。

ここで不思議なことだが、琥珀の値段のつけ方が重量を基準にしているのだ。
「琥珀」は針葉樹の樹液が化石化したものであり、昔は金と同等に価値があり、重さで売買されていた。
ダイヤモンドなどの宝石類は「4C」といわれる「カット」・「クラリティ」・「カラー」・「カラット」
それぞれのクオリティーを基準になっているのだが、琥珀の場合はよくわからない。
特に珍重されているのは昆虫が閉じ込められたもので、実に5千万年前のジュラ紀の時代だ。
私が手に入れた琥珀にも5千万年前の「ハチ」が長い時間を感じさせないような形で閉じこまれている。

それから、ここのスークはサフランの積出港としても有名のようだ。
 
琥珀の中に閉じ込められた5千万年前のハチ。


2010年3月30日記

エコロジー建築家 矢上五郎八

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