Cafe 568 : 五郎八が思ったこと、感じたことを綴る 地熱住宅・五郎八の家
アラブ行記A 2010 DUBAI WORLD CUP


競馬・競輪・競艇などのいわゆる「公営ギャンブル」の会場に、
私は一度も足を踏み入れたことがなかったのである。
頭に鉢巻を巻き、そこへ赤鉛筆を差し込み左手には、
競馬の予想新聞を持ったおっちゃん達が口角泡を飛ばしながら予想をしているイメージが強烈に焼きついている。
しかし、ここドバイのワールドカップ会場は全く違う風景であった。

そこには馬好きな人達が競馬を見に来ているのではなく、紳士淑女達が一大イベントに自ら参加し、
昼の早い時間から会場になだれ込んでいるのだ。
第2レースから第8レースまで行われるが、開始時刻は午後5時30分から行われる。

特に女性のファッションが素晴らしく、色とりどりのドレスに身を包み、
頭にはセンスのいい華麗な帽子をかぶり、まるで一般人のファションショーでも行っているかのごとく足早に歩いている。
それは何時か映像で見たイギリスの競馬の会場そのものである。

競馬の「ドバイ・ワールド・カップ」は、第2レースから最終の第8レースまであり、
スポンサーが賞金を1等賞から3等賞まで勝利した馬主に提供するのであるが、
始のレースの第2レースは1億からはじり、最後の第8レースは実に10億の賞金を
それぞれのスポンサーが提供していが、観客に馬券は販売しないのである。

だからレーススタートのときでも日本ではファンファーレがなるが、
そのような鳴り物は一切なしなので静かなスタートである。

コースはダートとターフの2種類を走るが、メインレースの8レースはダートで行われ、ブラジルの馬が優勝をさらった。
ゴールの瞬間には、少しどよめきや歓声が起こるだけで、予想に反し静かなのである。

ほとんどの観客はお友達同士で歓談をし、
中には商談もしているのではないかと思うような場所がトラックのコートにソファーセットを並べてあり、
そこに腰をおろしている方々は殆ど競馬を見ていないようだった。

そういえば日本の「大相撲」に感覚的にはよく似ている。
つまり完全なる興行であり、一大町興しなのだ。

第7レースが終わり、第8レースとの間に一大イベントが催された。
夜空には花火が打ち上げられ、その空にはモーター付きカイト(ハングライダー)10機が
スモークを吐きながら戦隊を組み、ランデブー飛行をするのである。
最後にヘリコプターが飛行機の模型にイルミネーションを飾りつけ、会場の上空を旋回して消えていくのである。

会場内の更に大きな特徴は、年齢層の広さである。
幼児から老人まで老若男女、とにかく幅が広い。

しかし、階層社会だけあって観客席がそれぞれ違うのである。
一番低い階層は入場券が不要な席だが、入場するのに長い列をなしている。
次の階級は我々が入った席で、入場チケット購入して入る席。
次の上級階層は、ラウンジのエアコンが効いたソファー席である。

観覧席の裏には、飲み物や食事の販売コーナーが設けてあり、テイクアウトしたものを大勢が食べていた。
意外だったのが喫煙者がほとんど見受けられなかった。

私は来場記念にワールド・カップ・グッズを買おうと探してみたが、どこにも置いていなかったし、
誰もそれらしき買い物袋も下げていなかった。
このような風景だったので、ドバイの競馬場の売上げの多くは、入場料と飲食費代であるが、
大きい企業がスポンサーになっているので、利益を出す意味はあまりないような気がした。

スポンサー企業で知っているところではエミレーツがあり、もう一つは中国の企業もスポンサーになっていた。
ところで日本の企業はどこも見当たらず、これを見ただけでも経済発展を遂げている起業や国力が読んで見て取れる。
 
○ドバイワールドカップ
ソファーが設けてあり、接待の場として使用しているようだ。
世界から集まったドバイ・ワールドカップに我が日本国の国旗の入場。



2010年3月28日記

エコロジー建築家 矢上五郎八

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