Cafe 568 : 五郎八が思ったこと、感じたことを綴る 地熱住宅・五郎八の家



人類の生活に欠かせないエネルギーとして、「自然エネルギー」と「化石エネルギー」、「原子力エネルギー」があります。
このなかで日本では、CO2の問題と電力の需要問題から、「原子力エネルギー」に力を入れていますが、
これには大きな問題があります。

原子力エネルギーは、電力需要とCO2の問題は解決するのですが、
一度事故が起きると、取り返しがつかないことは誰もが知っています。
安全であればなぜ、需要先の多い大都市圏の近くに原子力発電所をつくらないのか疑問です。

事故になったときのことも重要ですが、有事になったときのことを考えたことがあるでしょうか。
日本の原子力発電所の80%は日本海に設置していますが、
これが北朝鮮にとっては格好の攻撃対象になっているのです。

つまり、こんなシミュレーションが考えられないでしょうか。
北朝鮮から高速艇で日本へ渡ってきて、ミサイルで原子力発電所の壁を破壊されると、どうなるでしょうか?
放射能が漏れ、偏西風に乗って、東京まで被害が広がることでしょう。
想像するだけでも怖ろしい事態です。
実際にチェルノブイリでは、放射能漏れによって何十年も人が入れない地域となってしまいました。

ところで、環境先進国であるドイツでは、原子力発電所は全面禁止になっていますが、
これに代わって今、注目されているのが「自然エネルギー」を使った発電です。

自然エネルギーには、主に「太陽エネルギー」、「水力エネルギー」、「風力エネルギー」がありますが、
このなかでも風力エネルギーを活かした「風力発電」に国を挙げて力を注いでいます。

北ドイツへ入ると、とたんに南ドイツではあまり見かけなかった風車が目につくようになります。
柱の高さが地上から70m、羽根の長さが25mで3枚羽根が主流です。

一基設置すると、日本円にして約7000万円掛かるそうですが、
ドイツでは国策として、風力発電により起こした電力を国が買い上げる法律があるので、
個人が投資目的も含めて「風力発電」を設置しています。

現在、ドイツ国内の電力需要の25%を、この自然エネルギーでまかなうまでになりました。
ちなみに日本では、1%未満というのが現状なのです。


2001年03月07日 記

エコロジー建築家 矢上五郎八
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